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生い立ち編⑦ ビートルズバンド結成!

2022.03.04

生い立ち編

高校は地元の公立高校に進学し、中学時代の吹奏楽部の仲良しメンバー4人でビートルズのコピーバンドを結成した。当時はビジュアル系やハードコア系が全盛の時代の中、周りと比べると異色だった。しかし他のメンバーには有無を言わさず、「俺らプロ目指すから。基本中の基本ビートルズからやらないとダメだから。」と猛練習を始めた。メンバーの一人の家が大きな家で地下室があり、そこを勝手に専用スタジオ化して吹奏楽部さながら毎日のように練習に明け暮れた。もちろん僕はジョンのパートを担当しギター&ボーカル&リーダー。この頃からすでに自分中心大好き人間だった。「そのハモリ、もっと合わせろ!」「もっと練習してこんかい!」などめちゃくちゃなスパルタンリーダーとして君臨した。

「プロを目指すんだから楽器にはこだわらなアカン!」と新聞配達や中華料理店でのアルバイトをしてお金を貯め、わざわざ20万円もするギターを買った。そして友人にも半強制的にバイトを課し、高いベースギターやキーボードを買わせた(笑)。吹奏楽部からの気心知れた仲間だったからついてきてくれたものの、他のメンバーだったらお前とはやれないと言われていたと思う。とんでもないスパルタ気質だった。そしてこのスパルタ気質は八百屋を始めてからも存分に発揮され、野菜にこだわるといういい面で発揮されることもあったが、従業員さんに当たりが強くなってしまい辞められてしまうという非常に悪い面も多くあり、後に大いに猛省することになる。

とはいえ毎日のように練習をしていた成果はあり演奏は上達した。何度も録音していかにビートルズに近づけるかを研究した。しかし高校3年の時、メンバーの一人が諸事情で高校生ながら結婚することになりバンドどころではなくなってしまった。また他のメンバーもそれぞれの進路を考える時期になり、最後にいつも練習していた地下室に友達をよんでライブをやった。これまでのいろいろな思いが込み上げて「ロング&ワイディングロード」を歌いながら最後は泣いた。いい仲間と一生懸命バンドに打ち込んだことは、とても充実した時間であり一生の思い出になった。その後大学へ進学してからはバンドをやることはなく、音楽でプロになるという夢もいつのまにか消えた。ギターに触ることもめっきりなくなってしまったが、今でも手放さずに押し入れにしまってある。

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