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大学時代編① 京都精華大学へ

2022.03.08

大学時代編

高校時代、ビートルズバンドは楽しかったが学校にはあまり馴染めなかった。人と変わったことをしたり、変わった服装をするとすぐ後ろ指をさされる。そんな空気感が嫌だった。そのため地元を出たいという気持ちが強かった。いろいろな大学の資料をとりよせ、その中でひと際興味を惹かれたのが「京都精華大学」だった。当時の京都精華大学は「日本一個性的な大学」「日本一学園祭が盛り上がる大学」「変人の集まり」「就職なんかするな。仕事は自分で作り出そう」そんなことが大学案内に堂々と書いてある変わった大学だった。すぐにここに行きたい、ここしかないと思った。

無事合格し人文学部人文学科に進学。人文学部って何を学ぶの?とよく聞かれるが、人間とは何かを広く深く考えよう、といった感じで明確な専攻はない。僕にとっては面白かった。特に好きだったのは哲学、思想史、心理学、文化人類学、社会問題や環境問題に関する授業だった。

また多くの新しい刺激に触れた。精華大学は本当に自由な空気感だった。そこらじゅうで好き勝手に歌ったり踊ったり、作品を作ったり、自己表現がさく裂していた。服装もみんな個性的でどんな格好をしていても誰も何も言わない。ひねくれ者もネクラもコミュ障もみんなOK。高校までの閉鎖的な空気感とは全く違い、自分にはとても居心地がよかった。

とはいえ入学してすぐは周囲の自己表現の凄さに圧倒され、周りがみんな凄い人に感じ眩しく見えた。「ビートルズコピーバンド」しかやっていなかった僕はすぐに自信を無くした(笑)。コピーじゃダメだ!自分で曲を作ってみようと思ったが全然ダメだった。音楽の道はあきらめ、その後しばらくはやりたいことが見つからない病になってしまった。

その当時衝撃的だったのは「9.11」の同時多発テロ事件とそこから始まったアフガニスタン戦争。世界がこんなに大変な状況になっているのに、僕はラブ&ピースの使者になりたいのに何もできない・・と10代の煩悶はまだまだ続いていた(笑)。

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