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大学時代編⑩ 南西諸島横断の旅前編

2022.03.19

大学時代編

2003年の夏休み、屋久島~沖縄までを1カ月かけて旅をした。旅費を節約するため、テントを担いでの野宿旅だった。それまでキャンプなどほとんどしたことがなかったが、ホームセンターで安いテントと最低限のキャンプ用品を買い揃えた。

まず最初の目的地は屋久島だった。無料キャンプ場にテントを張った。縄文杉を目指してトレッキングをして、山中キャンプにも挑戦した。縄文杉は壮言ですごい迫力で感動的だった。苔のむす森「白谷雲水峡」などを見て回り大自然を満喫した。台風も経験し、さすがに台風の間は安宿へ宿泊した。

その後フェリーで一度鹿児島に戻り、「トカラ列島」を目指した。トカラ列島は鹿児島と奄美黄島の間に点在する10の島々で、7つの島が有人島。一島あたりの人口はどこも100人前後。週1回~2回のフェリーしか交通手段がなく、しかも鹿児島からでさえ数時間かかるという秘境の地。まず最初についたのは「宝島」という島だった。旅行者は僕と同じようにテントを張って野宿旅をしていた大学生1名だけだった。貸し切り状態のめちゃくちゃ綺麗なビーチで泳ぐほかはやることがなく、大自然の中でひたすらぼーっとすごした。

その後「悪石島」という島へ移動。この島ではお盆に行われる「ボゼ祭り」というこの島独特のお祭りを見た。まるでポリネシアのような南洋諸島を思わせる被り物を被った仮面人が現れ、赤土がぬられた男性器の形をした棒をもって人々を追いかけまわし赤土をつける・・という内容だった。悪霊を退散させ、新たな生の世界へ蘇らせる役目を負っているそうだ。お祭りはなかなかの迫力で圧倒された。こんな独特の文化があることにとても驚き、日本は広いなと思った。島には食堂がなく食事はひたすらカップラーメンだった。砂蒸し風呂や海の見える露天風呂などもあり、真夏で暑かったがゆっくりと過ごした。島の方々にもとても親切にしていただき思い出の残る島になった。

その後、トカラ列島を後にして奄美大島へ。本当は奄美もゆっくりみて回りたかったのだが、屋久島とトカラ列島で時間を食ってしまったので1泊だけして沖縄本島を目指した。

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