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開業準備編④ はじめて出会った農家さんたち 

2022.02.18

開業準備編

開業する前、生産者のとの繋がりを求めて無農薬野菜の宅配会社「安全農産供給センター」のイベントに参加した。そこで1人の自分と同世代の若い生産者と出会った。彼は伊賀の有機農業の研修農場で1年余りの研修を受け、その周辺で農地を借り農業をはじめたばかりだった。僕は自分が八百屋をやろうとしていること、有機野菜を扱いたいと思っていることを熱心に話した。彼も自分がやろうとしている農業について熱く話してくれ、意気投合した。自分と同世代の若者が同じように有機農業の世界で頑張ろうとしているを知り、とても嬉しくなった。応援したい、一緒に頑張りたいという気持ちなった。高齢化が進んでいると言われている農業の世界で、このタイミングで若手生産者と出会えたのは運命だと思えた。さらに、他にも2人同じように研修を受け独立した若者がいるという。場所は三重県の伊賀だった。凄い、これは行くしかない。

数日後現地を訪れ、他の2人のメンバーとも会うことができた。そして彼らの野菜を中心にしようと決めた。これからの農業を担っていく若い生産者の力になりたい、そして彼らのことを世に伝えたいと思った。安全農産供給センターに協力してもらい、週2回は安全農産の集荷便に便乗して宇治の出荷所まで運んでもらえることになった。その宇治に僕は野菜を取りに行く。そして週1回は自分で伊賀まで車を走らせ集荷に行き、一週間分の野菜の代金の支払いをし野菜の売れ行きや改善点などを話し合う・・そんな感じでいこうと決まった。

そしてオープンの2日前。まずは玉ねぎやにんにくなど、日持ちのするものを仕入れに伊賀まで行った。その帰り道、ああ僕はついに本当に八百屋になったんだ!ととても興奮して車の中で思わずうウオーッと絶叫した。そして積み込んだ野菜を見て、思い切り笑いが込み上げてきた。いきなり変わった自分の人生、つい3か月前までは想像もしていなかったこの展開を改めて思い返し、言葉にならない嬉しさとワクワク感、緊張感で胸がいっぱいになった。

片道2時間以上。もちろん高速など使わない。今の自分がアドバイスするとしたら、「あのな・・・経費考えたことあんのか、ガソリン代と自分の人件費考えてみ、絶対続かへんで・・もっと近くに農家さんもいるはずやで、もうちょっと考えてみ」と言うだろう。でもそう言われたとしても、当時の僕は「いやぁ~、わかってはいるんすけどね。行きたいんっすよ。えへへ(このおっさんつまんない夢のないやつだな)」と言って全く聞く耳をもたなかっただろう。とにかく想いの強さだけで突っ走っていた。自分で気付くまではなかなか変われないものだ。あ、やっぱりこれ無理かも・・って気づいたのは4カ月ほど続けた後だった。早かったのか遅かったのか。

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