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下鴨時代編① 試行錯誤の毎日

2022.03.30

下鴨時代編

開業初日こそそれなりの売り上げがあったものの、翌日からは厳しい毎日が続いた。1日の来客数は5人~10人程度。売り上げは5000円~8000円くらい。仕入れた野菜はほとんどがTさんの畑の肥料となって消えてしまった(笑)。どうしてもやりたかったドライフルーツやナッツの量り売りも、夏が来て「これ品質管理的にやばいんじゃ・・」と気づき、あえなく終了。ああでもないったらこうでもないと、やたらと陳列台を作り直したり、一生懸命野菜の絵を描いたポップをつけてみたり、今思うといろいろ時間の使い方を間違えていた(笑)。なかなか思うようにならず、夢と現実の間で葛藤する毎日だった。

そんな日々ではあったが、常連になってくださったご近所のお客様も何名かできた。何も言わず、生姜や玉ねぎを毎日1つだけ買っていかれるお客様もいた。きっとあまりにも暇そうなので不憫に思ってくださったのだと思う。お気持ちがありがたかった。また当時はオーガニックを買える場所がまだまだ少なかったので、オーガニック志向の方がいろいろと情報を聞きつけて買いに来てくださることも徐々に増えていった。日曜日になると遼子も店を手伝いにきてくれて心強かった(当時は日曜日も営業していた)。本当に少しずつではあったが売り上げは伸びていった。

とはいえ4カ月ほどたち開業時に親に借りた100万円もほぼ底をつきはじめ、いよいよやばいと感じ始めた。なんとか月10万の利益を出すという目標をクリアすべく、仕入れの改善などにいよいよ本気で取り組みはじめた。

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